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 県内で7月に熱中症で救急搬送された人は608人で、2008年の統計開始以降で過去3番目の多さだったことが20日、県への取材で分かった。年代別では65歳以上が352人と約6割を占め、最多だった。

 総務省消防庁のまとめでは、3週間以上の入院が必要な重症者は25人、短期入院が必要な中等症は228人。発生場所は住居が最も多く255人で、競技場や駐車場などを含む公衆(屋外)が96人、道路が78人と続いた。

 県消防防災課によると、7月の搬送者数は18年(858人)が過去最多で、23年(619人)が2番目に多かった。同課は「エアコンを適切に使用し、こまめに休憩や水分補給をすることが大切。熱中症警戒アラートも確認しながら、運動の中止などを検討してほしい」と呼びかけている。

 全国では4万3195人。昨年7月の約1・2倍で、過去2番目の多さだった。30都府県で計62人の死亡が確認された。

 都道府県別では東京が4227人で最多、大阪3342人、愛知2950人と続いた。消防庁は8月12~18日の1週間の速報値も発表。7104人が搬送され、5人の死亡が確認された。