熱戦を繰り広げる剣士たち

 【日光】日光東照宮の夏の伝統行事「第74回日光剣道大会」が17、18の両日、境内の武徳殿で開かれ、県内外から集まった剣士約390人が竹刀を交えた。

 大会は1929年に始まった日光東照宮奉納武道大会が前身。太平洋戦争後、米国の占領政策で武道は統制を受けたが、東照宮は51年に全国に先駆けて第1回日光剣道大会を開催。翌年の大会で、全日本剣道連盟の設立が協議されたことから、武徳殿は「剣道復活の地」とされている。

 17日は県下優勝大会として、小学4年以上と中学生の男女個人戦が行われた。小学生女子個人の部を制した小山市大谷東小6年、練兵館所属の大河原香歩(おおかわらかほ)さん(11)は「剣道一家なので自分も結果を残せて良かった。ほっとしました」と笑顔を見せた。

 18日は10チームが参加して関東都県大会が行われ、千葉県チームが頂点に立った。