県が策定を進めている、大規模災害時に救援ルートを確保する「道路啓開計画」の第4回協議会が27日県庁で開かれ、国道4号(新4号国道含む)と国道50号、東北自動車道、北関東自動車道を優先的に啓開する路線とすることが決まった。前回の協議会で県が示した計画案がおおむね了承された。一方、協議会は発災後のタイムライン(行動計画)の情報共有に関して課題があるとして、この日の計画の決定は見送った。県は9月にも修正を行い、10月上旬の計画策定と公表を目指すとしている。

 能登半島地震で道路が寸断されて集落が孤立、物資輸送にも遅れが出たことなどから、県は計画を策定する。計画は緊急車両を速やかに通行させるための指針。がれきや放置車両の処理、土砂の撤去、簡易的な路面の段差解消などを行い、防災拠点や医療活動拠点とのルートを確保する。