県内は29日夕から大気の状態が不安定になり、各地で激しい雨が降った。宇都宮地方気象台によると、夕方の1時間の降水量は塩谷で53・5ミリ、宇都宮で50・5ミリを記録。宇都宮市内では道路冠水による車両の水没や通行止めが相次いだ。
宇都宮中央署によると、同日夕、宇都宮市内の3カ所で冠水により車4台が水没するなどした。同市山本1丁目では乗用車2台が立ち往生し、同署員たちが車を手で押して移動させた。
冠水場所の手前で車を止めた近所の女性は「近くの人が危険と知らせてくれ入らずに済んだ」と話した。
県や同市によると、同市上戸祭町の「宮環ミレニアム上戸祭アンダー」が冠水し、国道119号の一部が約1時間20分にわたり通行止めとなった。市道2カ所も通行止めとなった他、市道をふさぐ倒木も1件あった。矢板市は3カ所に自主避難所を開設した。
気象台は30日も夕方から県内全域で、非常に激しい雨が降る可能性があるとしている。