サポーターを着けた手でハンドルを握り、利用者宅に向かう。壬生町の訪問介護事業所「さくら福祉サービスみぶ営業所」のホームヘルパーとして働く松尾公子(まつおきみこ)さん(80)が担当するのは、同世代の81歳の認知症の女性だ。
「今日は何を買ってきましょうか」。自宅の冷蔵庫を一緒に確認すると、洗剤のボトルが出てきた。「危ないから出しておくね」と優しく語りかけ、再び車に乗り込み買い物へ出た。
昨年末、松尾さんは手を痛めて仕事を休んだ。年齢のためか完治はしていない。「利用者さんの笑顔が原動力になる」と、痛みをかばいながらヘルパーを続ける。
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