ポール・ポワレ「夜会用マスク、ブレスレット『深海』」(制作:マドレーヌ・パニゾン、1919年、メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍)

シャネル「スーツ」(デザイン:ATT. ガブリエル・シャネル、1960年代、ウール・ツイード、絹、杉野学園衣裳博物館蔵)

スキャパレッリ「ネックレス『葉』」、デザイン/制作:ジャン・クレモン、1937年頃、クリアエナメル彩メタル、メタルメッシュ、個人蔵)

ポール・ポワレ「夜会用マスク、ブレスレット『深海』」(制作:マドレーヌ・パニゾン、1919年、メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍) シャネル「スーツ」(デザイン:ATT. ガブリエル・シャネル、1960年代、ウール・ツイード、絹、杉野学園衣裳博物館蔵) スキャパレッリ「ネックレス『葉』」、デザイン/制作:ジャン・クレモン、1937年頃、クリアエナメル彩メタル、メタルメッシュ、個人蔵)

 宇都宮美術館で9月8日、「コスチュームジュエリー-美の変革者たち-」(同館、下野新聞社主催)が開幕する。20世紀初め、デザイン性の高さや衣服との組み合わせでパリモード界を席巻したシャネル、ディオールら約400点を一堂に展示。時代を映すコスチュームジュエリーを包括的に展覧しながら、既成概念から解き放たれたデザイナーたちの様式美に迫る。

 コスチュームジュエリーとは金やダイヤモンドなどの貴金属、宝石ではなく、合金、銀、ガラスや半貴石などを使ったファッションジュエリー。1910年代にオートクチュール(特注仕立て服)用ジュエリーとしてフランスで誕生し、欧州から米国に広まった。