乳幼児とボール遊びをして触れ合う地域住民ら

 【栃木】市藤岡保健福祉センター内の認知症カフェ「ほんわかカフェ」で12日、異世代交流イベント「じいじ・ばあば・ちびっこみんな集まれ楽しい昔遊び」が初めて開かれ、地域の高齢者と同センターを利用する乳幼児の親子が一緒に遊んで触れ合った。

 認知症カフェは認知症の人や家族、認知症に不安のある人のほか、地域住民が誰でも自由に参加できる集いの場。ほんわかカフェは昨年9月にオープンし、月1回ペースで歌や体操を楽しむ活動をしている。イベントは、核家族化が進む中で異世代間の交流を促進しようと、同カフェを運営する地域のボランティア「チームオレンジふじおか」と地域子育て支援センターふじおかが企画した。

 この日は高齢者と乳幼児の親子計53人が参加。五つのグループに分かれ、手遊びや新聞紙を使った玉入れ、大きな円形のカラフルな布を使ったバルーン遊びなどをして交流を深めた。

 2歳の娘と参加した藤岡町富吉、主婦関根早織(せきねさおり)さん(37)は「普段なかなか地域の方と遊べないので、良い機会になった」と笑顔。カフェに毎回参加しているという藤岡町大前、主婦山野井初江(やまのいはつえ)さん(84)は「孫がいないので子どもたちから元気をもらい、気持ちが若返った」と声を弾ませた。