梨づくしパフェ

店内に立つ小林妃菜乃さん(左)、雅康さん夫妻

梨づくしパフェ 店内に立つ小林妃菜乃さん(左)、雅康さん夫妻

 まずはカップに丸ごと乗ったナシの迫力に驚く。“シャグッ”と頬張ると果汁の優しい甘さに笑みがこぼれる。下にあるクルミやアイスとの相性も抜群。「梨づくしパフェ」(2千円)は佐野の秋を堪能できる一品だ。

 パフェはナシをぜいたくに2個使用。一つはカップに載せ、もう一つはコンポートやジャムにすることで、さまざまな味わいが楽しめる。店を経営するのは小林妃菜乃(こばやしひなの)さん(26)と雅康(もとやす)さん(26)。雅康さんの実家の果樹園内にあることから、毎朝新鮮な果物を調理。8月上旬からはナシをメインに提供している。

 店を開いたのは2023年。以前は都内で妃菜乃さんはパティシエ、雅康さんは料理人として働いていた。新型コロナウイルスの影響で仕事が減り、空いた時間に果樹園を手伝い始めたところ、わずかな傷で価値が下がってしまう果物が多くある現状を知った。「大切に育てた果物が見た目だけで判断されるのはもったいない」(妃菜乃さん)と2級品の果物を使ったスイーツの販売を思い立った。

 店内では看板犬「マロン」もお出迎え。妃菜乃さんは「時期によって品種も変わるので味の変化も楽しんでほしい。マロンも待ってます」と笑顔で話した。

 ▼メモ 佐野市上羽田町488。午前9時半~午後5時(売り切れ次第終了)。6月下旬~10月中旬までは定休なし。シーズン外は金~日のみ営業で午前10時半~午後3時、不定休あり(直売所は休み)。(問)0283・24・2852。