来春は花粉が非常に多く飛ぶ-。そんな予測を日本気象協会が27日までにまとめた。今夏の猛暑が花粉の原因となる花芽の形成に影響し、飛散量が増える可能性があるという。本県はことしの春に比べ、2〜3倍超の「非常に多い」飛散量が見込まれている。
同協会は、毎年の春の花粉飛散結果をはじめ気象観測値や花芽調査などを踏まえ、全国の予測をしている。スギとヒノキを調べ、北海道はシラカバを確認した。
本県は前シーズン(今春)比で220〜330%の増加が見込まれるという。
県内はことしの春、花粉飛散量が例年より少なかった。今夏は気温が高く、日照時間も多くなったほか、6〜8月期の降水量は平均と比べ「かなり多い」量となったことで、花芽が形成しやすい条件がそろった。
地域別でみると、四国が前シーズン比840%、近畿が380%の予想。関東甲信は160%、東北は130%。北海道は60%にとどまり、少なくなる傾向とみられる。