超短期決戦となる15日公示、27日投開票の衆院選。宇都宮市選挙管理委員会は準備期間の短さから、投票所入場券の発送が通常より数日遅れる見込みだ。市選管は「入場券がなくても投票は可能。慌てず心配しないでほしい」と呼びかけている。
投票所入場券は投票日や場所などが示され、公示日以降にはがきで発送される。はがきは1枚で4人分まで記載され、有権者が約42万8千人いる市は約25万通発送する。
市選管によると、石破茂(いしばしげる)首相の解散表明から公示まで約2週間しかなく、印刷業者を決定したのは今月3日。印刷を請け負った県外の業者は「全国の自治体からの受注が重なり、工場を休日フル稼働しても納期が公示日以降になる」と説明しているという。
早くて15~16日に納品され次第発送し、有権者に届くのは最短で17日か18日ごろになるという。市選管の担当者は「政令市や中核市は入場券の印刷枚数が多くなる。対応できる設備を持つのは大手に限られてしまう」と理解を求めた。
有権者数が約13万人の栃木市の担当者も「一連の手続きが立て込み、市域も広い。なるべく早い発送を目指している」と厳しい状況を明かす。同じく10万人を超える小山市は15日、足利市は16日には発送できる見込み。約9万8千人の那須塩原市は12日には郵便局に納品できるという。