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 栃木県鹿沼市が誇る「鹿沼秋まつり」が12日、同市中心部で開幕し、祭りの核となる国指定無形民俗文化財「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」が今宮神社で行われた。26台の彫刻屋台が境内でおはやしの音を響かせた。

雨の中、下横町交差点で行われた田町下組のぶっつけ=12日午後6時25分、鹿沼市下横町
雨の中、下横町交差点で行われた田町下組のぶっつけ=12日午後6時25分、鹿沼市下横町

 カラフルなはんてん姿の若衆たちが各町から息を合わせて屋台を運行させ、参道に集結。当番町の中田町を先頭に、次々と各町の屋台を鳥居から境内に引き入れる「繰り込み」を行った。夕方から雨となったが、中田町をはじめとする田町下組の6町は下横町交差点でおはやしの競演「ぶっつけ」を披露した。

 中田町の伊矢野洋一(いやのよういち)祭典委員長(69)は「例年にない暑さ。水分補給を頻繁に取りながらの祭りとなった。13日も成功させたい」と意気込んだ。同神社参道沿いの有料桟敷席から観覧した埼玉県杉戸町、公務員野部広美(のべひろみ)さん(57)は「近くで素晴らしい屋台を見られて最高でした」と話した。