栃木県日光市山内の世界遺産・日光東照宮で16日、秋季大祭が始まった。表参道では関連行事の「流鏑馬(やぶさめ)神事」が執り行われ、詰めかけた観衆は人馬一体の妙技に歓声を上げた。
流鏑馬神事は春季例大祭と秋季大祭で奉納されている。表参道には特設の馬場が設けられ、弓矢渡し式を終えた騎馬武者らは馬場を練り歩いた後、計10騎が順々に疾走し三つの的をめがけて矢を放った。
大勢の観衆は固唾(かたず)をのんで見守り、的中するたびに大きな拍手を送った。
初めて見物したという埼玉県久喜市、主婦青木久美子(あおきくみこ)さん(62)は「装いを含め、昔にタイムスリップしたみたい。速く走る馬から的中させて素晴らしかった」と話した。
17日は午前11時ごろから、大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われる。