大田原市特産のトウガラシ「栃木三鷹(さんたか)」が収穫期を迎え、市内の生産農家は刈り取り作業に汗を流している。

収穫期を迎えた「栃木三鷹」の刈り取り作業=29日午前9時30分、大田原市浅香5丁目
栃木三鷹は辛みが強くて色調が良く、収量が多いのが特長。大田原とうがらしの郷づくり推進協議会によると、今年は市内外の94軒で生産。今後も安定した収量を確保するため新たな担い手を募っているという。
同市浅香5丁目の伴早苗(ばんさなえ)さん(57)方では55アールの畑で栽培する。29日は赤く色づいた株を根本から刈り取り、乾燥させるため自宅裏山の木々の間に張ったワイヤに次々と並べていった。
収穫した栃木三鷹は2カ月ほど乾燥させた後、市内加工業者に出荷される。伴さんは「病害の心配はあったが、色づきも良く上出来」と話した。