民藝運動の中心人物であり、日本近代工芸史に大きな功績を残した益子町の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)(1894~1978年)。9日に生誕130年を迎え、あらためて庄司の足跡や作品の魅力などを紹介する。

濱田庄司(1960年代)
濱田庄司(1960年代)

 益子町の広大な敷地の一角、陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)が作陶と生活の拠点とした場所に立つ「濱田庄司記念益子参考館」。工房やかやぶき屋根の古民家、自身が作陶の参考として世界各地を巡り収集した数多くの工芸品が展示され、今にも庄司の息づかいが聞こえてきそうな場所だ。孫で同館館長の陶芸家濱田友緒(はまだともお)さん(57)に案内してもらい、庄司の人柄や足跡に触れた。