米航空宇宙局(NASA)の探査機オシリス・レックスが地球に持ち帰った小惑星ベンヌの砂試料の分析に、矢板市出身で海洋研究開発機構(JAMSTEC)生物地球化学センター長の高野淑識(たかのよしのり)上席研究員(49)が携わっている。高野さんは、日本の探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうから持ち帰った砂試料の分析にも参画。二つの小惑星はいずれも太陽系の外側で生まれたとみられる一方、検出された成分が異なる。高野さんは分析を通じて「ふるさとが同じ小惑星の多様性が見えてきた」と手応えを語った。

小惑星ベンヌから採取された砂試料(北海道大、JAMSTEC、九州大提供)
小惑星ベンヌから採取された砂試料(北海道大、JAMSTEC、九州大提供)