巳(み)年を迎え、ヘビの話題を探していたところ、「宇都宮の民話」(1983年、市教委発行)にヘビが関わる街なかの民話を見つけました。「長柄稲荷(ながらいなり)(ヘビ長屋)」「蛇々窪(じゃじゃくぼ)の大蛇」「白蛇(はくじゃ)」の3話で、いずれも聞いたことがないものばかり。まちなか支局員と“現場”を訪ねてみました。

栄町の住宅地にある長柄稲荷。火伏せの神としてヘビが祭られている
「長柄稲荷(ヘビ長屋)」は小門(こかど)町(現・栄町)が舞台。話はこうだ。「明治の初めごろ、宇都宮二荒山神社に見せ物小屋が出た。呼び物は長さ3メートル超の白ヘビ。しかし弱って捨てられ、小門町の長屋に住む尺八の師匠が演奏すると、庭先に現れるようになった」。
この後が怖い。「弟子たちは気味悪がってヘビを殺してしまった。ヘビの皮は近くの大工に渡ったが、
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