東日本大震災の発生から14年を迎えるのを前に、読者とつながる報道に取り組む全国の仲間とともに、岩手県沿岸部を訪れた本紙記者。紙面では伝えきれなかった岩手で学んだことや感じたことを詳報する。
■宮古市田老地区
手すりの付いた階段を上り、かつて「万里の長城」と呼ばれた高さ10メートルの防潮堤の上に立つ。強風が隣接する野球場の土を巻き上げ、土ぼこりが顔をたたいた。私は率直に「津波はこれを越えてきたのか」と思った。

田老地区の防潮堤
2月、岩手県宮古市田老地区。宮古観光文化交流協会の学ぶ防災ガイド元田久美子(もとだくみこ)さん(67)が、津波遺構「たろう観光ホテル」や防潮堤、避難道などを案内してくれた。
残り:約 1316文字/全文:1644文字
この記事は「下野新聞デジタル」のスタンダードプラン会員・愛読者(併読)プラン会員・フル(単独)プラン会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く