【大田原】入所園児がいなくなり新年度の休園が決まっている公立保育所「市すさぎ保育園」で25日、休園前最後の修了式が行われた。
同園は山あいの須佐木地区にあり、1962年に開園した。園児数は2021年度から減少し始め、22年度は11人、23年度は7人、本年度は年長児4人のみとなっている。昨年10月に新規募集を行ったが応募はなく、今回の卒園で園児が不在になることから、当面の間は休園することになった。
式には保護者や同園職員ら約20人が出席した。季節ごとの思い出の写真や色とりどりの花鉢で会場が彩られる中、園児4人は少し緊張した面持ちで入場。市章が入った保育証書を受け取ると「大きくなったら消防士になりたい」「パパとママみたいにお野菜を育てる人になる」と将来の夢を元気よく宣言した。
あいさつで君島由美子(きみじまゆみこ)園長は「堂々と修了を迎える姿に胸がいっぱいです。先生たちはいつまでも皆さんを応援しています」と涙ぐみながら語った。
市によると、施設は今後も維持管理する方針で、再開は入園希望者の状況などを踏まえて判断する。