新園舎での卒園式に臨む子どもたち

 【市貝】資材高騰などの影響で建設が遅れていた杉山の複合施設「すぎやまテラス」で3月27日、今春から同施設に入る杉山保育園の卒園式が行われた。完成を待ちながら旧園舎で過ごした年長児5人が新園舎で最後の思い出をつくった。

 本来、園児たちは1年前に新園舎へ移る予定だったが、建物が完成せず旧園舎での生活が続いていた。3月7日、オープニングセレモニーを経て完成したことから卒園式だけ新園舎で行うこととなった。

 同施設は1日から利用開始となる。2024年度に民営化された同保育園は「すぎやまテラス保育園」という名称に変わり入居。障害のある子どもたちのための放課後デーサービス施設や売店も入る。

 多目的室で行われた卒園式で、5人は柳田(やなぎだ)サキ子(こ)園長(57)から卒園証書と記念品を受け取った。式を終え、平野璃理(ひらのりり)ちゃん(6)と小堀瑠璃斗(こぼりるりと)ちゃん(6)は「新しい保育園での卒園式はうれしかった」と口をそろえた。入野正明(いりのまさあき)町長は園児を前に「新しい保育園を、工事の方たちが頑張って間に合わせて造ってくれました」と話した。