日光市湯元と群馬県片品村を結ぶ国道120号の金精道路(17・6キロ)の冬季閉鎖が25日正午、解除された。日光側には約170台の車が並び、関係者は待ちわびた奥日光の春の到来を祝った。

冬季閉鎖が解除された金精道路を行き交う車=25日午後0時15分、日光市湯元
解除に先立ち同市観光協会と奥日光湯元温泉旅館協同組合が開通式を行った。テープカットに続いて女将(おかみ)らがドライバーに手を振りながら記念品を配布。同組合の福田泰夫(ふくだやすお)理事長(72)は「大自然を満喫していただければ」と話した。

冬季閉鎖が解除された金精道路を行き交うバスや車=25日午後1時25分、日光市湯元
待機車列の先頭は真岡市清水、会社員高橋誠一(たかはしせいいち)さん(68)で22度目の一番乗り。「豊かな自然と風光明媚(めいび)な景色が魅力。ゆっくり走りたい」と笑顔だった。

金精峠から望む男体山(奥)と湯ノ湖(中央)
県日光土木事務所によると、湯元周辺の今冬の積雪は累計約5メートル。昨年より約1・5メートル多かった。本県側では3月10日に除雪作業が始まり、4月5日に完了した。