» 動画ページへ

 日光市山内の世界遺産・日光東照宮で18日、春季例大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われ、きらびやかな衣装を身にまとった大人から子どもまでの市民ら約1200人が表参道を練り歩いた。

大勢の観衆の前を練り歩く鎧武者ら=18日午前11時25分、日光市山内
大勢の観衆の前を練り歩く鎧武者ら=18日午前11時25分、日光市山内

 武者行列は、1616年に亡くなった徳川家康(とくがわいえやす)が翌17年に、静岡・久能山から日光に改葬された際の行列を再現した祭典で、「神輿渡御祭(しんよとぎょさい)」とも呼ばれる。

新緑の表参道で繰り広げられた「百物揃千人武者行列」=18日午前11時15分、日光市山内
新緑の表参道で繰り広げられた「百物揃千人武者行列」=18日午前11時15分、日光市山内

 午前11時ごろ、馬に乗った神職や鎧(よろい)武者、鉄砲持ちなど53種類の役割に扮(ふん)した市民らが日光二荒山神社から約1キロ先の御旅所に向けて行進。参道を埋めた観衆は行列の勇壮な姿を写真に収め、家康らを祭るみこし3基にさい銭を投げ入れた。

 

 富山県魚津市から訪れた島津豊(しまづゆたか)さん(66)は「初めて見たが、とても立派な行列で素晴らしかった」と感激していた。