
渡良瀬遊水地の東側、茨城県境近くにたたずむ野木町煉瓦窯(旧下野煉化製造会社煉瓦窯)。今回は多くのれんがを作り、日本の発展を支えてきた施設の歩みをひもといていきましょう。

現在も正十六角形の優美な姿を残す煉瓦窯
野木町煉瓦窯は1890年、下野煉化製造会社の敷地内に建設されました。煙突の高さは約35メートル、外周は約100メートルあります。正十六角形の窯の内部には円を描くように16の焼成室があり、23日間で火が1周し約22万個の赤れんがを焼き上げます。一度点火すると半永久的にれんがを焼き続けられる仕組みで、ドイツ人技師フリードリヒ=ホフマンが開発した「ホフマン式輪窯(りんよう)」の一つです。
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