【高根沢】太田地区の津島神社で12日、夏祭り(祇園祭)が行われた。山車が8年ぶりに巡行し、子どもたちが引き手を務めた。
同神社の岩松史恵(いわまつふみえ)禰宜(ねぎ)によると、山車は大正時代のもの。縦3メートル、幅1・9メートル、高さ4メートルほどで花屋台と呼ばれているという。
巡行は、同神社を発着とする約2キロで行われた。担当する黒崎理恵(くろざきりえ)育成会長(43)は「暑さ対策として、所々に設けた給水所で休みながらの巡行。昔より距離は短いようですが、継承したい」と話す。
子どもたち30人を含む計約70人は、おはやしに合わせて山車を引き、先導の合図でかじを取るといった姿が見られた。参加した田代晃誠(たしろこうせい)さん(7)は「最初は(持ち手の)綱がちくちくした。皆で引っ張れて楽しい」と笑顔を見せた。