国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の「烏山の山あげ行事」を含む「山あげ祭」が25~27日、那須烏山市の中心市街地で開かれる。24日夜は宵祭りに当たる「笠揃(かさぞろえ)」が当番町・泉町の会所前で行われ、豪華絢爛(けんらん)な野外劇が見物客を魅了した。

はりか山を背景に披露される「将門」=24日午後8時10分、那須烏山市中央3丁目
若衆らは竹の網代(あじろ)に烏山和紙を貼り、山や水の絵を描いた「はりか山」を人力で立ち上げるなどして奥行き100メートルにも及ぶ舞台を設営。烏山山あげ保存会芸能部会の踊り子が三味線や唄に合わせ、「三番叟(さんばそう)」と今年の中心芸題の「将門」を演じた。

はりか山を背景に披露される「将門」=24日午後8時、那須烏山市中央3丁目
泉町筆頭世話人の菊池卓也(きくちたくや)さん(39)は「那須烏山市全体を盛り上げ、暑さの中でも無事に終わらせたい」と話した。