天井画や欄間などを有する妙建寺の本堂(同寺提供)

中央の龍図の周りに54枚並ぶ百人一首格天井画(妙建寺提供)

天井画や欄間などを有する妙建寺の本堂(同寺提供) 中央の龍図の周りに54枚並ぶ百人一首格天井画(妙建寺提供)

 【小山】市教委はこのほど、宮本町1丁目の妙建寺本堂にある天井画や龍図など計62点で構成する「百人一首格天井画(ごうてんじょうが)・龍図 附(つけたり)欄間(らんま)ならびに向拝(ごはい)彫刻」を市文化財に指定した。指定は2年ぶりで119件目。

 6月27日付で指定された同天井画は計54枚。小倉百人一首から選ばれた54人の歌人が約60センチ四方の板1枚に1人ずつ描かれ、各像の頭上に和歌が墨書きされている。それらの中央には墨で描かれた龍図1点が設置されている。作者は不明で、天保年間(1830年代ごろ)に制作されたと推定される。