木造の小さな空き家が、「本の可能性を模索する場」に生まれ変わる。

 地域活性化に取り組む一般社団法人ひるね(宇都宮市中戸祭1丁目)が、新拠点のオープンに向けて動き出した。その名も「らぼひるね」。本の制作スペースとシェア型書店が一体となった施設だ。

書肆ひるねに隣接する元駄菓子屋の建物(右)
書肆ひるねに隣接する元駄菓子屋の建物(右)

 ひるねは多世代が多目的に集える場所として、書店「書肆(しょし)ひるね」と、駄菓子や軽食を提供し、イベントなども開催する拠点「基地ひるね」を運営している。

 代表理事で書店主の藤田優樹(ふじたゆうき)さん(27)によると、「らぼ」は「書肆」の隣、以前は駄菓子屋だった建物を活用する。2階建てで、1階は個人が自由なテーマやデザインで発行する小冊子「ZINE(ジン)」などを作れる印刷工房。2階は、本棚を区画ごとに貸し出すシェア型書店になる予定だ。