巨大な丸太を運ぶ担ぎ手たち=昨年8月14日

 【足利】約15メートルの杉丸太を山頂に打ち立て、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る伝統行事「石尊山の梵天(ぼんてん)祭り」が14日、小俣町の石尊山(486メートル)で行われる。祭りを運営する梵天講は丸太の担ぎ手を募集している。

 祭りは江戸時代から始まったとされ、県無形民俗文化財に指定されている。山麓の不動尊で祈祷を行った後、担ぎ手が杉丸太を担いで「梵天道」と呼ばれる直線の急な坂道を約1時間かけて登る。山頂で丸太の先に幣束(へいそく)などを飾り付けて、日の出とともに打ち立てる。最後は丸太を登って幣束などを抜き取り、五穀豊穣や家内安全を願う。

 担ぎ手は交代要員も含めて50人以上必要になるという。参加希望者は懐中電灯、タオル、水筒、軍手などを持参し、当日午前3時までに叶花不動尊に集合する。駐車場は叶花集会前広場。雨天決行。(問)藍場淳一(あいばじゅんいち)梵天講代表0284・62・5507。