栃木県立美術館で開催されている、ポスト印象派を代表する画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の絵画を映像化したデジタルファインアート展「親愛なる友フィンセント 動くゴッホ展」(同館、下野新聞社主催)が7日、閉幕する。同館の企画展で46年ぶりに最多来場者数を更新した中、最終盤の6日は会期中最高となる2400人超が訪れ、映像作品を楽しんだ。

壁面に投影された「ひまわり」に見入る大勢の来館者たち=6日午前11時20分、宇都宮市桜4丁目
同展は花が風に揺れる「ひまわり」など、最大高さ4メートルの大型作品が並ぶ。6月の開幕以来、人気を博し、来場者数は今月4日に5万人を突破。6日には約5万4千人となった。
同日は午前9時半の開館前から行列ができ、駐車場はすぐ満車に。自由に撮影できる会場内では、子どもからお年寄りまでがスマートフォンを片手に作品を鑑賞していた。
仙台市から家族旅行で立ち寄ったという建設業黒沼徳満(くろぬまとくみつ)さん(54)は「開館時間に来たが駐車場がいっぱいで驚いた。絵に動きがある作品は見たことがなく、楽しかった」と話した。
同館は最終日の7日、駐車場が混雑するため、公共交通機関での来館を呼びかけている。