やなせさん(右)の助手を務めていた米倉さん=1983年、東京都内のやなせスタジオ(米倉さん提供)

やなせさんとの思い出を振り返る米倉さん=9月中旬、那須町

やなせさん(右)の助手を務めていた米倉さん=1983年、東京都内のやなせスタジオ(米倉さん提供) やなせさんとの思い出を振り返る米倉さん=9月中旬、那須町

 「アンパンマン」の作者で漫画家、絵本作家のやなせたかしさん夫妻をモデルにしたNHKの連続テレビ小説の放映が9月下旬、終わった。やなせさんのもとで3年間助手を務めた那須町のイラストレーター米倉万美(よねくらまみ)さん(64)は、創作の現場で温かな人柄と情熱に触れた。「先生から教わったのは圧倒的な優しさと寛容さ」。やなせさんの生きざまや名作の数々が人々の心に寄り添い続けることを願っている。

 やなせさんとの出会いは大学4年の時。医師で作家の父・見川鯛山(みかわたいざん)さんの短編小説の挿絵を手掛け、本格的に絵の道へ進もうと考えていたころ、タウン誌の編集長が引き合わせてくれた。