米国ウィスコンシン州に現存する「日光幸子」。「筑波かすみ」と取り違えられたため台座は「茨城縣」となっている(アラン・スコット・ペイト氏提供)

2015年3月29日付本紙に掲載された、日光幸子や調度品の絵はがきセット

米国ウィスコンシン州に現存する「日光幸子」。「筑波かすみ」と取り違えられたため台座は「茨城縣」となっている(アラン・スコット・ペイト氏提供) 2015年3月29日付本紙に掲載された、日光幸子や調度品の絵はがきセット

 1927~28年にかけ、日米関係修復のため日本から米国に贈られた日本人形のうち、本県から贈られ所在が分からなくなっていた「ミス栃木(日光幸子(にっこうさちこ))」が米国で保管されていることが7日までに、日米人形交流を研究する萬谷和歌子(まんたにわかこ)近畿大准教授の調査で分かった。米国巡回の過程で、茨城県から贈られた人形と取り違えられたとみられる。人形交流を報じた10年前の本紙に掲載の日光幸子の記念絵はがきなどを端緒に、2体の着物の柄の違いなどから真相にたどり着いた。