ユウガオの栽培で地面に敷くために保管するわらの束と葭葉さん夫妻

収穫後の畑で手応えなどを語る岩田さん

ユウガオの栽培で地面に敷くために保管するわらの束と葭葉さん夫妻 収穫後の畑で手応えなどを語る岩田さん

 伝統的な農作物を後世につなぐ-。かんぴょうなどの生産・加工・販売を行う壬生町羽生田の農業法人mf(みずのえファーム)は、この理念の下、就農希望者にノウハウを伝え、その人に応じた働き方を後押しして分業化を進めてきた。2018年の法人設立後、定年退職者、単身の元農家、脱サラした人など、十数人が新規参入している。

▼工夫重ね収量増

 壬生甲、元大手製造会社員の葭葉正好(よしばまさよし)さん(69)、育子(いくこ)さん(69)夫妻は20年、ユウガオの実(玉)の生産を始めた。栽培面積は当初の40アールから借地を増やして65アールに拡大。mfなどから得た技術を独自にアレンジして苗1本当たりの収量を増やし、今季は約1万個をmfに納めた。