栃木県立高教諭の盗撮事件を受け、県内の教育現場が対策に追われている。これまで外部からの撮影は警戒していたものの「校内は想定外」との声が上がるほか、スマートフォンを授業で使う際に許可を要するケースも出てきている。校内の点検体制見直しなどによる教職員の新たな負担増も懸念される中、児童生徒の安全安心に向けた模索が続いている。

 各市町教委によると、学校での盗撮対策はプールの外からの撮影などを想定していたという。茂木町教委の担当者は「校舎内でのカメラ設置は考えていなかった」と戸惑いを隠せない。