地元が誇る国の伝統的工芸品・益子焼への若者の関心を高めようと、町教委が主催する「町小中学校・高校陶芸展」の表彰式が18日、益子の益子陶芸美術館で行われた。18回目の今年は審査員が「プロ顔負け」と感心する本格的な器など、児童生徒21人の力作が入賞。広田茂十郎(ひろたもじゅうろう)町長らから賞状を受け取った子どもたちは笑顔を見せた。入賞作は来年1月8日まで同美術館で展示している。

 濱田庄司(はまだしょうじ)、島岡達三(しまおかたつぞう)と人間国宝を2人輩出した窯業地を盛り上げ、未来の陶芸家を育てる町独自の取り組み。これまで18回の応募は計2755点に上り、受賞者の中からは地元で活躍する陶芸家も生まれている。

 今回は98点が集まり、11月中旬の審査で最高賞の町長賞など八つの個別賞と優秀賞13点が決まった。入賞作の展示会場では、野球道具やブドウ、動物などを表現した作品や、複数の器を組み合わせると花の形になる作品などがずらりと並んでいる。