厳かに再現された「上臈参拝」

 平家落人の里として知られる栃木県日光市の湯西川温泉で7日、恒例の「平家大祭」が行われた。

 地元関係者らでつくる実行委員会が主催。壇ノ浦の戦いから800年の節目と、同所の観光施設「平家の里」完成を記念して1985年に始まった。同施設内にある湯西川赤間神宮は、壇ノ浦で命を落とした安徳天皇を祭る。下関赤間神宮(山口県下関市)の国内唯一の分祀(ぶんし)として知られる。

 祭りではさまざまな催しが繰り広げられ、「江戸ワンダーランド日光江戸村」の協力で行われた「上臈(じょうろう)参拝」では、華やかな着物をまとった上臈が、同天皇の命日に参拝した様子を厳かに再現。観光客らはカメラを向けながら、きらびやかな姿に見入っていた。

 そのほか会場では、薩摩琵琶(さつまびわ)やケーナ、和太鼓の力強い演奏が披露された。ハイライトの「平家絵巻行列」は、人手不足などで昨年に続いてを見送られた。

 埼玉県伊奈町、会社員稲元進(いなもとすすむ)さん(68)は「行列がないのは残念だが、上臈がすごくきれいで良かった」と話していた。