卒業式に臨んだ「いちご学科」1期生の学生たち=10日午前、宇都宮市

卒業証書を受け取るいちご学科の代表者=10日午前、宇都宮市

卒業式に臨んだ「いちご学科」1期生の学生たち=10日午前、宇都宮市 卒業証書を受け取るいちご学科の代表者=10日午前、宇都宮市

 宇都宮市上籠谷(かみこもりや)町の栃木県農業大学校で10日、卒業式が行われた。2021年4月に全国で初めて開設された「いちご学科」の1期生6人も卒業し、新規就農に向け気持ちを新たにした。

 同学科は、高度な実践教育を通じて、栃木県のイチゴ生産をリードする若い農業経営者を育成するために創設された。学生たちは2年間、農家などで実習を重ねながら、栽培技術や経営管理能力を培った。

 式典で、新見清夫(にいみきよお)校長は「1期生として『いちご王国・栃木』の将来を担うにふさわしい新規就農者になった。トップリーダーとして活躍を期待したい」と激励。福田富一(ふくだとみかず)知事は「失敗を恐れぬチャレンジ精神で栃木の農業を大いにけん引してほしい」と鼓舞した。

 1期生の壬生町、坂田壮大(さかたたけひろ)さん(20)は、4月から県農業試験場いちご研究所で1年間研修後、実家で就農する。「培った知識を基に経営者として精進したい。6次産業化などに挑戦したい」と意気込んだ。

 同大学校ではこの日、計66人が卒業した。