「名草米のしょうが粥」をプロデュースした薮崎さん(中央)ら

ふるさと納税の返礼品としても活用される「名草米のしょうが粥」

「名草米のしょうが粥」をプロデュースした薮崎さん(中央)ら ふるさと納税の返礼品としても活用される「名草米のしょうが粥」

 【足利】名草地区の農家が生産した米、ショウガ、ウコン、シイタケなどを活用し、あしかが輝き大使の中華料理シェフ薮崎友宏(やぶざきともひろ)さん(49)がプロデュースした「名草米のしょうが粥(がゆ)」がこのほど完成した。同地区には蛍が生息する清流があり、名草米はこの水を使って生産される。ショウガやウコンは漢方にも使われる素材で、干し貝柱などのうまみを効かせた優しい味わいが楽しめる。

 市は里山が広がり、人口減少が進む名草地区の活性化事業に取り組んでいる。集落支援員がコーディネーターとなり、地区内で生産される農産物と市内在住でNPO法人全日本薬膳食医情報協会理事長も務める薮崎さんをつなぎ、商品開発を進めてきた。

 「名草米のしょうが粥」は、「足利マール牛肉まん」「名草生姜(しょうが)の薬膳火鍋」に続く、薮崎さんが立ち上げた食のブランド「あしかがヌーボー」の第3弾商品。製造元のふーでゅーす(昌平町)で販売しているほか、市のふるさと納税の返礼品としても入手できる。

 名草ふるさと交流館で記者会見した薮崎さんは「今回は中国風粥として、お米のスープのように仕上げた。干し貝柱やオイスターソースでしっかり味も付けたので、食べてみてほしい」と話した。

 材料の米を提供した名草集落営農組合の遠藤茂太(えんどうしげた)代表(72)は「蛍の出る川の水を使った名草米は、粘りが強く、人気がある。(新商品は)少しピリッとした辛さの余韻も残る、おいしい仕上がりになったと思う」と話していた。

 1パック(250グラム)550円。(問)ふーでゅーす0284・55・5930。