【矢板】16日告示、23日投開票の矢板市議選(定数15)を前に、下野新聞社は立候補予定者の17人にアンケートを実施した。回収率は100%。築60年で耐震補強などが課題になっている市役所本庁舎について、9人(53%)が別の場所に新築すべきだと回答した。現庁舎が浸水想定区域に位置していることから、防災拠点の役割を考慮してより安全な場所への建て替えを求める意見が目立った。一方、議員定数について、8人(47%)が人口減少などを背景に「削減」すべきだとした。
(問1~6の回答、理由は以下のリンクから)
【問1】議員定数についてどう考えますか。
【問2】議員報酬についてはどう考えますか。
【問3】公費負担の政務活動費についてはどう考えますか。
【問4】市長の政治姿勢を支持しますか。
【問5】市役所本庁舎の建て替えについて、どうすべきだと考えますか。
【問6】市議として最も力を入れたいテーマは。
市役所本庁舎に関する回答では、9人が「別の場所に新築する」、5人が「浸水対策などをした上で、現在の場所に新築する」と回答した。「別の場所-」については「安全安心な地に適切な防災センター、避難施設を備えた庁舎に」「今後の異常気象が計り知れない」などの理由が挙がった。「浸水対策-」については、「現在地は市の中央付近のため適地」などの意見が示された。
「現在のまま使い続ける」と答えたのは2人で、「できるだけお金をかけない」などを理由に挙げた。「その他」を選んだ1人は「廃校舎などの遊休公共施設の利活用も検討すべきだ」とした。
また議員定数のあり方について、8人が「削減」を選んだ。減少傾向の市の人口規模に見合うよう減らすべきだとの意見が目立ち、「市の財政基盤が脆弱(ぜいじゃく)」「身を切る改革が必要」との理由も挙げられた。6人は「現状維持」と回答。「適正な定数と判断されたばかり」「議員数を減らすことは議会力を弱くする」などと主張した。
「増員」すべきだとしたのは3人で、「多様な意見を市政に反映させるため」などが理由だった。
※立候補予定者は50音順。