今年3月に修繕工事が完了した栃木高の記念図書館

 【栃木】県誕生150年を記念して、栃木高の社会部と史学部は11日、旧県庁構内に建てられた同校の歴史的建造物4施設を一般公開する。“県発祥の地”で150年の歴史に思いを巡らせてもらおうと企画した。

 旧県庁は1884年、当時の宇都宮町へ移転。同校はその跡地に1896年、県尋常中学校栃木分校として創立した。

 公開するのは、同校創立と同じ年に建立され明治天皇や大正天皇の行在所となった「記念館(御聖蹟(ごせいせき))」、1910年に建てられた本格的な洋風建築の「講堂」、東宮皇太子(大正天皇)の来校記念で建てられた「記念図書館(養正寮)」、旧県庁を囲んでいた「県庁堀」。

 「記念館」「講堂」「記念図書館」は国登録有形文化財、「県庁堀」は県指定史跡となっている。当日は希望に応じて、両部の生徒が各施設を案内する。

 事前申し込み不要。正門で受け付けた後、自由に見学できる。無料。(問)同校0282・22・2595。