およそ190万人が暮らす栃木県で、最も人口が多い市町はどこでしょう。そうです、宇都宮市です。県の政治を担う県庁があり、人口は県の4分の1を占める約51万人に上ります。
次は産業で比べてみましょう。まず農業。本県が生産量日本一を誇(ほこ)るイチゴの生産(作付)面積は、真岡市が1位です。県内で最も多くイチゴを作っているとして、同市は「いちご王国栃木の首都」を名乗ってもいます。観光客の数はどうでしょう。県の調査では宇都宮市が約894万人で最多。それぞれ観光地として有名な日光市が約789万人、那須塩原市が約677万人と続きます。
次のキーワードは「移住」です。最近は、新型コロナウイルスの流行を受け、都会から地方へ移り住む人が増加傾向です。移住先としての本県の注目度は?
都道府県別で移住希望先の3位に本県が選ばれています。市町別の移住相談件数で見ると、2位の小山市、3位の栃木市を抑え、茂木町が1位に輝いています。
里山や、傾斜地に階段状に造られた「棚田」でも知られる同町。妻の紀子さんと移住し子どもをもうけた君島佳弘さん(36)も、豊かな自然が同町の大きな魅力だと感じています。2人は「生まれ育った人には当たり前かもしれないけれど、若い人でも、(町の)外の人でその良さを感じる人は多いと思う」と話します。