栃木県真岡市京泉(きょうせん)、飯村昌(いいむらあき)さん(31)方で、今年最初の繭の出荷の時季を迎えた。
蚕約5千頭を飼育し、5月上旬に卵からかえった後は温度や湿度が管理された環境で桑の葉を食べ、順調に成長した。今月4日、まぶしと呼ばれる厚紙などでできた枠に移すと間もなく繭を作り始め、9日には収穫を始められる状態になった。
鮮やかな黄色い繭を作る特殊な品種を扱う。昔ながらの手作業でまぶしから外した後、周りのけばを丁寧に取り、自身が養蚕を学んだ京都府の織元に出荷するという。
飯村さんは「蚕の生育環境に気を配り、発色や堅さなどとてもいい繭ができた」と喜んだ。収穫までのサイクルを、秋まで計3回行う。