宇都宮市在住の動植物画家umi.(うみ)=本名・柿田育海(かきたいくみ)=さん(31)の作品展が8日まで、日光市今市の杉並木公園ギャラリーで開催されている。豊かな色彩と迫力ある独特の画法で描いた最新作を含む3点の作品が、訪れる人を圧倒している。
メインとなる「孔雀の花」(縦1450ミリ、横894ミリ)は6月に制作した。日光山輪王寺常行堂の阿弥陀如来からヒントを得た。当初は安置される5羽のクジャク像などを丹念に描いたが、「しっくりこなかった」と中断。「お堂全体から感じるエネルギーを」と最初から描き直し、迫力十分の作品に仕上げた。実際に常行堂内でも制作に当たったという。
このほか、「願いの花」(縦1450ミリ、横1788ミリ)は最新作の大作。「キリク」(縦1303ミリ、横1620ミリ)は、梵字(ぼんじ)を絵に載せるため、大学に通い梵字の意味について学んだという意欲作だ。
「修行の場であるお堂、七夕、梵字。共通するのが『願い』や『思い』で、作品展のテーマになった」とumi.さん。開館時間は午前10時〜午後2時。