県文化功労者で益子町在住の陶芸家濱田晋作(はまだしんさく)さんが16日午前8時33分、病気のため真岡市内の病院で死去した。94歳。自宅は益子町益子。通夜は18日午後6時から、告別式は19日午前9時半からともに同町益子1883の1、天昇堂葬殿益子式場で行われる。喪主は次男で濱田窯代表の友緒(ともお)さん。
民芸運動を推進した人間国宝の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)の次男として東京都内で生まれた。早稲田大文学部美術工芸科を卒業。2008年、県文化功労者に選ばれた。
庄司の土やうわぐすりを守りながら個性ある作品を生み出した。作る器は堅実で静ひつな味わいがあるといわれ、年齢を重ねるごとに深みのある陶芸の世界をみせた。18年には卒寿を記念し、東京の日本橋三越本店で作陶展を開いた。