日本は地震が多い国とわれています。万が一に備えて、国内や栃木県で発生した地震や、地元にある火山について知識を身に付けておきましょう。

 2011年3月11日。東北地方や関東地方で最大震度7強の揺れが続き、大きな津波などに巻き込まれて2万人以上の死者や行方不明者が出た「東日本大震災」が発生しました。

 栃木県では大田原市、宇都宮市、真岡市、市貝町、高根沢町で震度6強を観測し、大きな揺れによって7万棟以上の家に被害が出ました。一時的に電気や水道が使えなくなった地域もあり、道路や工場などが壊れてしまった影響で食料や自動車のガソリンを購入するのも一苦労でした。

 大きな地震を知る方法の一つに「緊急地震速報」があります。全国各地にある地震計が地震を感知すると、すぐさま推定した震源や規模、震度の予測などがテレビやラジオ、スマートフォンなどで発表されます。緊急地震速報が発表されても慌てず、物が落ちてきたり倒れてきたりしない安全な場所に素早く身を隠しましょう。

 また県内には那須岳(茶臼岳)、日光白根山、男体山山、高原山の四つの活火山があります。現在は目立った活動は見られませんが、ひとたび噴火すると大きな噴石や火砕流によって命を脅かされることもあり、火山灰は風に乗って周辺の市町まで届き、日常生活に影響する恐れもあります。

 登山を楽しむ際は登山用の装備や天候など山に関する情報を十分に確認して出かけましょう。

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