【那須烏山】地域活性化に貢献したとして、山あげ祭の中核となる住民団体「烏山山あげ保存会」は祭り最終日の23日、帝京大経済学部地域経済学科の丹羽孝仁(にわたかひと)准教授(38)に感謝状を贈った。
丹羽准教授の2年生のゼミは「那須烏山市で何かを行う」をテーマとする。住民と同じ目線に立って地域課題を把握しようと2017年から毎年、丹羽准教授と十数人のゼミ生が祭りの準備や本番の舞台設営、音響に関わる。今年の参加で、祭りの輪番制を担う6町が一巡したため、保存会は感謝状を贈った。
金井2丁目の山あげ会館前広場で行われた感謝状贈呈式で、保存会の三森文徳(みもりふみのり)会長は「各町内だけでの若衆の確保がだんだんと難しくなる中、手伝っていただき、大変ありがたい」と謝意を示した。
丹羽准教授は「地域の宝を地域住民が守っているということを強く感じた。6町全てに参加し、多くの人と作業できて非常にうれしい」と答えた。
ゼミ生で秋田県出身という宇都宮市戸祭3丁目、佐藤達貴(さとうたつき)さん(19)は「祭りに裏方として関わり、烏山の人や土地を深く知れて良い経験になった」と話した。