新学部の設置決定を発表する吉澤理事(左)=1日午前、県庁記者クラブ

 宇都宮大は1日、新学部「データサイエンス経営学部」の2024年4月開設が正式決定したと発表した。文部科学省の審議会が30日の審査で認可した。同学部は、ビッグデータ解析や経営学の知識を学び、社会やビジネスの課題を解決できる人材育成を目指す。新学部設置は地域デザイン科学部以来8年ぶり。

 宇大によると、経営系の人材養成を求める声が県内の産業界や高校から上がり、20年から新学部の検討を進めていた。

 データサイエンス経営学部は、2年次後期からデータサイエンス学系と経営学系に分かれ専門分野を深める。企業や自治体での演習を通して社会実装力を身に付ける科目もある。

 定員は55人。一般選抜の個別学力検査では英語重視の文系型と数学重視の理系型を出願時に選択できる。

 講師陣はデータサイエンス学系と経営学系で各8人の計16人体制。学内からの異動や公募で新たな教員を採用した。将来的には、大学院も検討する。

 宇大は1日、県庁記者クラブで記者会見した。吉澤史昭(よしざわふみあき)理事は「地域の産業界が求めている経営に関われるような人材や、国のデータサイエンスを引っ張っていけるような卒業生を輩出していきたい」と語った。