【市貝】町の地形や自然を特徴づける「谷津田」。穏やかな里山の隅々まで入り込んで広がる水田と周囲の環境は、里山の生態系の頂点にいる猛きんサシバとその裾野の多様な生き物を育んでいる。しかし放棄地が拡大。その行く末を案じる人と、生かす道を探る人が思いを語った。
椎谷(しゅうがい)、文谷(ふみや)、続谷(つづきや)、大谷津、田野辺、刈生田(かりうだ)…。町北部の大半の集落の名には「谷」や「田」の字が付く。
「それは昔から谷津田の隅々まで耕されていたということ。高齢化で今はどんどん減り、その流れは止めようがない」。町の自然に詳しい文谷、元県自然環境調査員小森瑞男(こもりみずお)さん(87)はため息をつく。
残り:約 941文字/全文:1257文字
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
登録済みの方はこちら
愛読者(併読)・フル(単独)プラン・スタンダードプランの方
ログインする