【足利】早川尚秀(はやかわなおひで)市長らは26日に市役所で記者会見し、朝倉町のあしかがフラワーパークプラザ(市民プラザ)で11月2日に開催する「夜景サミット2023in足利」の概要を発表した。全国の自治体や民間企業など約100団体が集結し、シンポジウムを開くほか新たに設けるアワード(賞)の発表を行う。ライトアップされた市内名所を巡る夜景ツアーも予定し、早川市長は「『夜景観光のまち』というブランドイメージを向上させ、観光誘客を促進したい」と意気込みを語った。
15回目となるサミットは、夜景観光の普及啓発に取り組む一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」と市が主催する。足利開催は2017年以来、6年ぶり2回目。
今回の大きなテーマは「夜景と観光と環境」。シンポジウムでは発光ダイオード(LED)電球のリサイクルや低消費電力への切り替えなど、持続可能なイルミネーションの在り方を模索する方針という。
過去10年続いた「イルミネーションアワード」を、今回から「インターナショナルイルミネーションアワード」に改称し、発表と授与式を行う。グローバルブランドに昇華させ、世界に発信することが狙いだ。
サミットに合わせ10月28~11月12日、史跡足利学校や国宝鑁阿(ばんな)寺、足利織姫神社を会場に「足利灯(あか)り物語」を実施する。足利銘仙をテーマにしたプロジェクションマッピングやライトアップなどを展開する。
会見に出席したあしかがフラワーパークの早川公一郎(はやかわこういちろう)社長は「夜景観光を通して、足利の歴史や文化を幅広い世代に知ってもらいたい」と期待。同法人の丸々(まるまる)もとお代表理事は「足利は先進的な取り組みをしている。経済効果をもたらしたい」と話した。