【宇都宮】郷土料理しもつかれの手作り体験授業が22日、横川中央小で初めて行われた。6年生が挑戦し、チームワークで作り上げた郷土の味に舌鼓を打った。
同校は郷土への理解を深めてもらおうと、6年生の総合学習で伝統文化の学習を取り入れている。体験はその一環で、県農業振興公社の「とちぎっ子食育出前講座」の食育応援団の協力の下、家庭科の授業で実施した。
2日間の日程でクラスごとに行われ、初日は2クラス計54人が体験。鬼おろしを初めて手にする児童も多く、「力を入れて」「頑張って」など声をかけ合いながら、大根やニンジンをすりおろした。
材料を煮込む間、講師を務めた同応援団で野菜ソムリエプロの川村葉子(かわむらようこ)さん(50)が、しもつかれの歴史や栄養、アレンジ料理などを説明。最後に子どもたちが、塩やしょうゆで味を調えて完成した。
試食した児童からは「おいしい」と笑みがこぼれ、お代わりをする子も。永藤愛彩(ながふじめい)さん(12)は「鬼おろしは力が必要で大変だった。みんなで協力したからこそできた味。野菜や魚のうまみが出ておいしい」と話していた。