囲碁の第48期棋聖戦7番勝負の第3局は27、28の両日、日光市安川町のホテル「日光千姫物語」で打たれ、一力遼(いちりきりょう)棋聖(26)=天元、本因坊との三冠=が214手で挑戦者の井山裕太(いやまゆうた)王座(34)=碁聖との二冠=に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。第4局は2月8、9日に仙台市で行われる。
同ホテルの別会場では、プロ棋士の潘善琪(はんぜんき)八段(46)と下野新聞囲碁欄観戦記者の藩美玲(はんみれい)さん(39)=宇都宮市出身=夫妻による大盤解説などが行われた。
会場には県内外の囲碁ファン約80人が来場。中継映像などを見ながら、2人は対局を分析したり、今後の展開を予想したりした。来場者は解説に耳を傾けながら、熱戦を見守った。
41年ぶりの本県でのタイトル戦を招致した「囲碁の聖地日光協議会」の片山栄喜(かたやまえいき)専務理事(71)は「考えつかないような手を打つプロの戦いは見応えがあった。今回をきっかけに、県内で囲碁が盛り上がってほしい」と話した。