【鹿沼】北半田の医王寺で28日、厄よけ祈願護摩法要と「福まき」を行う節分会が開かれ、集まった檀家(だんか)や地域住民らはことし1年の平穏を祈念した。
県指定有形文化財の講堂では、国立恵俊(こくりつけいしゅん)長老による護摩法要が行われ、事前に申し込んだ希望者や来賓ら約100人が厄よけを行いお札を受け取った。
福まきでは、来賓らが講堂から「福は内」のかけ声とともに菓子やカップ麺、果物などを次々にまいた。境内に詰めかけた地域住民らは降ってくる「福」に懸命に手を伸ばしていた。
家族4人で訪れた栃木市都賀町家中、会社員山井雄太(やまいゆうた)さん(34)は「熱気がすごく、少しでも福を頂けて良かった」と笑顔。田戸大智(たどだいち)住職(53)は「皆さんが1年、安寧に過ごしていただけるのが一番いい」と願っていた。